the Second JAMS- London International Seminar

 Unmanned Vessel and Coastguard Operations

29th February & 1st March 2024






第2回日海防ロンドン国際セミナー

「無人船と海上保安活動」

令和6年2月29日(木) 3月1日(金)  午後7時~ (日本時間)

ハイブリッド形式

ご参加いただきありがとうございました。

1日目 2月29日(木)

09:30 開場

開会挨拶

木田 悟史 氏

日本財団海洋事業部部長 

(オンライン参加)

2000年慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、日本財団に入社。2023年6月より無人運航船 などの海洋技術プロジェクトを指揮。

D1O Kida Satoshi Nippon Foundation.pdf

基調講演 

山田 浩之 氏

国際海事機関(IMO) 海上安全部長

(事前録画)

自動運航船(MASS)は、海上での安全、船員の役割、陸上施設など、幅広い分野で将来の海運に影響を与えるため、IMOの重要な議題となっている。

海上安全委員会(MSC)は、既存の規制枠組 みがどの程度影響を受けるかを評価するため、規制スコー ピングエクササイズ(RSE)を実施した。

IMOは現在、SOLASを補完し、貨物船に適用される目標ベースの非強制MASSコードを2024年12月の採択を目指して策定中である。

この発表では、MASSが海上を航行する際に海上保安機関に関係する可能性のある問題についても触れる。

D1K1 Yamada H IMO.pdf

基調講演

ケヴィン・ジョーンズ 博士

プリマス大学教授

(対面参加)
「サイバーセキュリティと無人オペレーション」

サイバーセキュリティは、海事セクターにおいて増大する課題である。無人船舶はいくつかの課題を取り除くと同時に新たな懸念をもたらす。本講演では、無人船舶の出現がもたらすメリット、課題、訓練の必要性について議論する。

D1K2 Kevin Jones.pdf

パネル1 モデレーター

清水 悦朗 博士

東京海洋大学教授

(対面参加)
「自動運航船社会における安全運航確保に向けた一考察」

自動運航船の社会実装に向けた取組が世界各国で進められている。一方で、すべての船舶が一斉に自動運航船に代わることは現実的でなく、自動運航船と非自動運航船が混在して航行する状況となる。そのような環境下において、現在と同様の安全運航を確保するかについての課題を述べる。

D1P11 Shimizu Etsuro.pdf

アレキサンダー・ホフマン 氏

欧州委員会(EC)政策担当官

(対面参加)
「海上保安活動における無人船舶と人間の相互作用に関するEUの考察」

船舶が無人運航の準備態勢を整えつつあるが、人間と機械のインターフェイスが重要な鍵であることに変わりはない。エラーの原因を人間に求めるのは、少々早いかもしれない。しかし、適応しなければならないのは常に人間なのだろうか?むしろ十分に操作しやすい技術が必要ではないだろうか?最新の資格は必要であり重要であるが、乗組員をうまくサポートする技術もまた必要である。そして船舶を人間のコントロール下に戻すための赤いボタンは、必要なのか不要なのか? 無人船舶の時代における安全思考とは?どのような選択肢が海上保安機関の状況を改善するのか、それは彼らの任務なのか議論する。

D1P12 AlexHoffmann.pdf

中村 純 船長 

株式会社MTI自律船チーム チーム長

(対面参加)
「自律型船舶による安全航行の実現とMEGURI2040ステージ2への取組み」

安全な航行と物流の安定化を実現するため、自律型船舶の開発が進められている。本講演では、2022年10月より開始されたMEGURI2040ステージ2プロジェクトの実施内容を紹介する。このプロジェクトは、航行の安全性を高め、自律型船舶の社会的統合を促進することを目的としている。

D1P13 Nakamura Jun.pdf

ケヴィン・ジョーンズ 博士

プリマス大学教授

パネル2 モデレーター

ジェームズ・ファンショー 准将 CBE FNI

英国海上自律システム規制作業部会 (UK MASRWG ) 議長

(対面参加)
「SAR活動への無人船舶の導入」

SAR活動への無人船舶の導入。無人舶から個人を救助するのは難しいかもしれないが、SAR活動で最も困難な要素の一つは捜索段階である。ここで無人船舶に搭載された技術が決定的な要因となる可能性がある。無人船舶にはさまざまなセンサーと視覚支援が搭載されており、無人船舶が近くにいる場合に困難な状況に陥ると、船舶やその乗組員の状況の初期検出と状況判断の可能性が向上する。リアルタイム通信は遠隔制御センター(RCC)にライブで送信され、船舶にはいくつかの基本的な救命装置が装備されているかもしれない。したがって無人船舶はどんなSAR活動においても重要な救助勢力となり得る。

D1P21 JamesFanshawe.pdf

エルナン・デル・フラデ 氏

スペイン海事局カンタブリア海安全環境技術アドバイザー

(対面参加)
「MASSとSAR、伝統的任務と新技術」

このプレゼンテーションではIMO MASSコードの作成に特に焦点を当て、MASS規則の観点から、捜索救助に係る課題を取り上げる。さらにMSC MASSコレスポンデンス・グループのSAR分科会で行われた作業についても掘り下げる。

D1P22 Spain Hernán Frade.pdf

ローランド・マッキー 氏

国際海難救助連盟(IMRF)アドバイザー兼IMO代表

(対面参加)
「自律・遠隔操作船の捜索・救助への影響」

このプレゼンテーションでは、これらの船舶が捜索救助に与えるプラスとマイナスの影響、効果的なSAR対応を確保するために望まれる能力と要件について議論する。これには、一部無人・完全無人船舶の影響、GMDSSの要件、水中からの人命救助、支援、医療福祉支援の必要性についても取り上げる。

D1P23 Roland McKie.pdf

リチャード・ロバートソン 氏

SMIT Salvageゼネラルマネージャー

(対面参加)
「自律型船舶とサルベージ」

自律型船舶は海の世界にとって不可欠な存在であり、世界の海運業界の未来を形成すると予測されている。自律型船舶が海運の世界とその様々な分野に組み込まれつつある今、海運業界と海上保安機関とそれに準ずる機関は、この先に待ち構えているものへの備えを万全にする必要がある。海運業界にとって不可欠な分野はサルベージである。本講演では、サルベージと自律型船舶という観点から、不運な状況に直面した際、待ち受ける課題とこれらの船舶をより良く準備するための機会、さらに、サルベージと海上保安機関がどのように連携して不測の事態に対応するのか考察する。

D1P24 Richard Robertson.pdf

15:00  1日目閉会

16:00 - 18:30  懇親会

2日目 3月1日(金)

09:30 開場

10:00  2日目 開始

パネル3モデレーター

シャナカ・ジャヤセカラ 氏

国連薬物・犯罪事務所(UNODC)地域プログラム・コーディネーター(海上犯罪-東南アジア・太平洋地域)

(対面参加)

ロバート・マクラクリン 博士

オーストラリア国立大学(ANU)名誉教授

(事前録画)
「海上自律型ビークルと海上の薬物密輸: 様々な法的課題 」

海上で展開されている新技術の中でも、海上自律型ビークル(MAV:Maritime Autonomous Vehicles)は、海上の安全を向上させるための情報収集・監視・偵察能力を強化すべく、各国の関心を集めている。本プレゼンテーションでは薬物密輸やその他の海上犯罪に対処するための海上法執行活動を支援するMAVの利用が、国際法上どのような意味を持つのかを分析する。犯罪目的によるMAVの使用、特に密輸目的での使用もまた国際法上の影響がある。本発表ではこうしたMAVの様々な運用が既存の法体系の中でどのように適合するかを評価し、解決に向けた新たな法的課題を浮き彫りにするとともに、海上での密輸対策を強化するための法改正の提案を示す。

D2P31 Dr Rob McLaughlin.pdf

ジャン=ピエール・スペンス 少佐

米国沿岸警備隊(USCG)弁護士

(対面参加)
「無人航空機と海上法執行」

D2P32 Jean-Pierre Spence.pdf

三好 登志行 弁護士

佐藤健宗法律事務所パートナー

(対面参加)
「自律航行における刑事責任」

日本だけをとってみても、依然として海難や海難に関する刑事事件は少なくない。外国人船員を含む船員130人に対して行った調査によると、船員は、相手船であるMASSにもシーマンシップを求めていることが示されている。現在も、船員の常務の中身や3船間の航法などは不明確な点が少なくない。これらは刑事責任の成立範囲にも影響しうるため、船上における海技従事者やリモートコントロールセンターのオペレーターの役割も含め、これらを明確化することにより、自動運航船を安全に運航することができ、かつ信頼性の高いものにすることができる。

D2P32 Toshiyuki Miyoshi.pdf

(休憩)

パネル4モデレーター

粟井 次雄 氏

海上保安庁海洋安全保障推進室副室長

(対面参加)
「海上保安業務における無人技術の戦略的活用」

無人化技術の普及は、海上保安機関の業務の内と外に課題をもたらす。前者は、SAR、法執行、VTS、環境保護など、さまざまな分野でこれらの技術を戦略的に展開することによって、いかにサービス効率を向上させるかであり、これは特に人的資源管理に関連する。後者は、多くの船舶が乗組員を減らして、あるいは乗組員なしで航行するという自律的海上環境がもたらす課題に、海上保安機関がどのように対処しなければならないかということである。

D2P41 RADM AWAI Tsuguo.pdf

シャナカ・ジャヤセカラ 氏

国連薬物犯罪事務所(UNODC)地域プログラム・コーディネーター(海上犯罪-東南アジア・太平洋地域)

(対面参加)
「海上保安機関による自律型水上船舶の活用」

海洋状況把握(MDA)システムのデータ収集能力を強化するために、無人水上船(USV)の活用が進んでいる。MDAとは海洋領域における活動の知識と理解を意味し、海洋の安全保障と安全にとって不可欠である。USVは、沿岸地域、港湾、オフショア地域など、さまざまな海洋環境におけるデータ収集に、費用対効果が高く効率的な解決策を提供する。これらの自律型または遠隔操作の船舶には、カメラ、レーダー、ソナー など、さまざまなセンサーを装備することができ、船舶の往来、環境条件、潜在的脅威に関するリアルタイムの情報を収集することができる。既存のMDAシステムを補完することで、USVは海上活動における状況認識、意思決定、事前対応の改善に貢献する。

D2P42 Shanaka Jayasekara.pdf

14:00  Closing 

閉会挨拶

鈴木 章文

日本海難防止協会(JAMS)理事長

(オンライン参加)

1981年東京大学卒業後、国土交通省に入省。 国土交通省では航空局、港湾局、海上保安庁の要職を歴任し、各局の施策に関する企画調整等に携わる。運輸安全委員会事務局審議官などを経て、2014年に国土交通省を定年退職し、2021年日本海難防止協会理事長に就任。

14:00 - 15:00  閉会挨拶

コーディネーター

川合 淳

日本海難防止協会(JAMS)ロンドン研究室長

(対面参加)

2022年4月15日付で公益社団法人日本海難防止協会ロンドン研究室長に就任。海難救助、航行安全、海上法執行など幅広い海上保安業務に四半世紀に亘り従事。